流産を繰り返し、なかなか子供を産めない女性に鍼灸治療を施すと、流産しにくくなるという記事が掲載されていました。
反復流産の患者さんと習慣流産の患者さんに腰や両足のツボや個人の体質に応じたツボに対して週2回、三ヶ月間治療を実施。初めて妊娠した女性が流産する確率(約15%)に比べ、流産を続ける患者さんは3回目の妊娠より4回目の方が流産率は極めて高率であった。しかし鍼灸治療を施した場合はそれぞれ流産率が低くなった。
反復・習慣流産や死産は不育症と呼ばれています。
名古屋市立城西病院第二産婦人科部長(青木先生)はこの不育症は原因の分かりやすい不妊症と違い、母体の精神・神経的な状態とも密接に関わる。原因の多くは複数の生理機能のアンバランスによるものとの見方が有力。身体を土台から改善する東洋医学の補助的な治療効果が期待できそうだと・・・
中日新聞2003/6/24
鍼灸は昔から自律神経系を介して体のアンバランスな状態を正常に戻す作用を持っていると言われています。ただし微細な刺激ゆえ、バランスを取り戻すためには継続しなければならず、数回の治療ではなかなか効果はでないのかもしれませんね。 個人に応じたツボ これを見つけ出すにはやはり経験値が大切になってきますね。